同友会事務局の飯塚です。

先日、ふと見たカンブリア宮殿にくぎ付けになりました。放送内容は今勢いのある星野リゾート社長の報告でした。社員のやる気を引き出す改革をして、現地スタッフが自ら発案する地域らしいサービスを展開し、「田舎」とも取れる地方をリゾートに変えていっている様子とこれからの海外展開や都心部への展開の放送でした。運転しながらナビで見ていたため、全てを見れたわけではないのですが、とても心に響きメモをしたくなり車を止めて携帯にメモした言葉があります。

「社員の一人ひとりがやる気を出すのは、1980年までは社員の仕事だったが、それ以降の人材学は、社員のやる気を出すのは経営者の責任と位置づけた。マネジメントを行って社員の能力を100％発揮させるのが経営者の仕事。」

同友会では、「人を生かす経営」という中小企業経営者と労働者の労使関係について書いた小冊子を一つのバイブルとして活用しています。この書籍の初版発行が1989年。書いてあることの中に、「経営者の責任」として、「実際の仕事を遂行する労働者の生活を保障するとともに、高い志気のもとに、労働者の自発性が発揮される状態を企業内に確立する努力が決定的に重要です。経営の全機能を十分に発揮させるキーポイントは、正しい労使関係を樹立することであるといっても過言ではありません。」とあります。

星野リゾートが行っている地方の地元で採用した社員たちからの発案で行うサービスやおもてなしというのは、まさに社員自身が住んでる地域の魅力を発信したいという自発的な思い「高い志気」があり、それを具現化してくれる会社「労働者の自発性が発揮される状態を企業内に確立する」であるからこそ、素朴な「地方」を豪華な「リゾート」にし、値段が高くても予約が取れないホテルを作っていっているのだなと感じました。付加価値の大部分は「人」なのだなと感じました。

「人を生かす経営」という書籍が今になっても普遍的であり、1980年代の中小零細企業の経営者たちが何年も議論して議論しつくして創り上げた書籍です。

同友会ではこの「人を生かす経営」について勉強し、良い会社にする為に社内で実践していたり・もがいたりと前を向いて成長を続けている良い経営者がいます。是非一緒に学んでみませんか？

この12月21日（水）の18：30より「人を生かす経営講演会」をサンメッセ香川にて行います。興味がある方は是非

https://www.kagawa-doyukai.com/backup20180220/activity/other/

上記の香川同友会のホームページ内にある「人を生かす経営講演会」＜G討論あり＞をクリックしてお申し込み下さい。参加費は無料です。（先着100名限定ですのでお早めに）

香川にも星野リゾートが欲しい・・・（香川県の会社がやってほしい・・・そして東京の友達を呼んで自慢したいー）と思う飯塚でした。