- 高松第8支部
お世話になった皆様へ語っておきたいこと ~最後の!? 俺の話を聞け~2022.7.29
update.2022年12月23日
バブルの終焉でサラ リーマン生活に終わりを 告げた井本氏。経営者の 知識も経験もないところ からの松倉製作所の事業 承継だったことから、同 友会での様々な学びを実 践。 「脱下請け」や「生産性 向上」など企業体質強化に 取り組み始めた矢先、コ ロナ禍のあおりは大きく 会社を閉じることに。コ ロナ禍という一つの経営 危機を経験し、私たち経 営者には危機への備えが 求められています。
そこで事業を維持、成 長させるための備え、経 営者の責任などについて 報告いただきました。
ゆでガエルであっては いけない
報告では、「事業を引き 継ぐということの意味」 「経営は人間力に数字を加 味した科学です。計画や シミュレーション無しに 新規事業が成功しても『博 打に勝った』というだけで す」 「平常時からの学 びやチェックを忘れ ない」 「見通しもない ままに資金流出が続 いている状態を放置 しない。ゆでガエル にならないように」 など、経営者たるも のの意識と行動、責 任について、様々な井本 氏の実践を紹介いただき ながら語っていただきま した。
私も親父が一代で築い た土建会社の事業承継 真っ只中。ここ数年、認知 症が進む母親の介護を父 親がするようになり、経 営の要であった両親不在、 ノーコントロールな状況 となった自社の決算 報告を見ると、借金 こそありませんが毎 年の赤字を定期預金 の解約で穴埋めして いる状況。まさにゆ でガエルの状況でし た。
決断、覚悟、共感の3K
グループ討論のテーマ は「あなたにとって経営者 の責任とは」。様々な決 断、判断、覚悟が必要ですし、社員さんと分かち合 い、共感でき、「この会社 で働けて良かったと思え る会社を作ること」といっ た意見が交わされました。
私が同友会に入会した ての頃の例会のテーブル 討論で、「会社は社員さん や社員さん家族の人生を 背負ってるんだ。経営者 たるものその責任を果た すべく『決断』をするのが 仕事」と叱咤激励いただい たことを思い出します。
自社が得意とする領域 の工事が無くなった今、 「ゆでガエル」になること なく、社員さんの人生を 背負っている会社の今後 について、経営者の責任 についていろいろな示唆 をいただいた例会でした。
松本建設㈱ 取締役 松本 秀應/記 (高松第8支部)