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  • 東讃支部

『経営者は何を見て仕事をするのか?』~月見バーガー育ての親が語る着眼点~2023.3.23

update.2023年05月01日

報告者:㈱EVENTIFY 社長補佐兼チケット事業部長兼吉本事業部長補佐 細野 裕一氏

〈細野氏の経歴〉

日本マクドナルド㈱に入社した経緯から、ローソン、ファミリーマートなどの大手コンビニチェーンを経て、現在の会社の立ち上げから現在までをエピソードを交えて面白可笑しくお話いただきました。 誰もが知っているあの商品の開発秘話や有名経営者とのやり取り、M&Aや業務提携の裏側など、何時間でも聴いていたいと思えるような内容でした。

 

〈経営者の影響力〉

その中でもマクドナルドのエピソードが心に残りました。 社員の家族も会社の一員と捉えて、奥様や彼女へプレゼントや手当をする独自の福利厚生や、アルバイトでも権限と責任を与えてしっかりと育てていくシステムはまさに人を生かす経営と繋がるものがあると感じました。 ただ、それらのよい企業文化も経営者の交代によって大きく変化してしまったという点も考えさせられるものがありました。 M&Aや事業継承などによって会社が大きく変わってしまわないように会社の風土や文化をしっかりと経営指針書に落とし込み社内全体で共有することの大切さを感じました。

 

〈ピンチはチャンス〉

イベント等のチケット販売を行う現在の会社において、社長が現場を知らないと何もできないという信念でチケットおもぎりをしたり、クレーム対応の電話に出たりしているという話もありました。 現場を知ることでイベントの客層によってチケットの文字の大きさを変えたり、入場の際の誘導方法を工夫したりというアイデアに繋がった話には、私自身ももっと現場に出ないといけないなと考えさせられました。 イベント等のチケット販売ですからコロナの影響は非常に大きく、売り上げがなんと1/200になって、このままいくとあと3か月で賃金ショートという状況になったそうです。 こんな時は必ず視野がせまくなってしまう。ピンチとチャンスは表裏一体と思い、目指すべきところをしっかりと見定めることで視野が広くなりチャンスを得ることができる。そう実践することで現在はコロナ前を上回る業績を上げているとのことでした。

 

〈まとめ〉 最後に細野氏から「環境の変化は要因でしかない。それにいかに対応するのかが経営者の仕事。この地域の人口が減少し、商業が衰退しているというのも要因。この状況をピンチととるかチャンスととるか、それは皆さん次第です」というお話がありました。 人口減少という大きなマイナス要因を言い訳にするのではなく、これをチャンスと捉えて地域に根差した企業の一経営者として何ができるのかが試されている。そう気づかせてもらえる例会となりました。

 

タナカ印刷㈱ 代表取締役 田中 英城氏/記

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