- 高松第5支部
『笑えるくらいの連続失敗がくれたもの』~苦しみの先にある、得意なことしかしない経営者になる方法~2023.5.10
update.2023年07月01日
『笑えるくらいの連続失敗がくれたもの』
~苦しみの先にある、得意なことしかしない経営者になる方法~
報告者:㈱ハビリテ/代表取締役太田 恵理子 氏(徳島同友会)
■はじめに
高松第5支部では5月10日に青年部委員会のご助力のもと、県外報告者を招いてのBIG例会を開催しました。今回の例会は県外報告者ということもあって、他支部からだけではなく、他県の同友会からも例会に参加していただきました。
今回、報告者として登壇していただいたのは、㈱ハビリテ/代表取締役の太田恵理子氏(徳島同友会)です。太田氏は自身の失敗談を隠すことなくまた、その失敗による学びとどのように行動していったかをお話ししてくださいました。
■ビジョンの共有と自身・社員の強みを活かした経営
太田氏のお子さんは生後間もなくして障害を持っていることが発覚。そこから障がい児を預かって、なおかつリハビリも引き受けてもらえる施設を探しましたが、ありませんでした。しかし、太田氏は「施設がないなら自分でつくればいい!」という思いで起業しました。そこには同じように苦しんでいるママさんに救いの手を差し伸べたいという太田
氏の熱い思いがありました。
起業して軌道に乗り始めたころ、太田氏は壁にぶつかることとなります。それは会社組織の崩壊でした。太田氏が先輩
経営者にそのことを相談すると「ビジョンがないからだ」と言われ、同友会に誘われました。
入会後、太田氏はビジョン・理念・経営指針書を作成し、社員さんたちと共有。すると太田氏の社員さんたちへ思いが伝わり、社内の風通しが良くなりました。
しかし、またもや雲行きが怪しくなりました。今度は苦手な分野の業務も含めて自分がすべてやらねばならないという
独りよがりな考えによる経営により、幹部社員さんと衝突。この時、太田氏は自身の強み(得意なこと)と社員さんそれぞれの強み(得意なこと)を再認識し、それを活かした経営へシフトチェンジすることでこの壁を突破しました。
今回の報告を受けて、ビジョンを描くこと、その描いたビジョンを仲間と共有すること、自身と社員さんそれぞれの強みを知り、仕事を割り振っていくことの大切さを改めて実感しました。
■おわりに
第46期、47期とグループ長を担当させてもらいましたが、上記のことができていないまま2年間が過ぎてしまいました。
今期ではこの課題をしっかり解決していけるように副グループ長やグループメンバーと協力していきたいと思います。
㈲勝賀鉄工所 後継者
谷本 光平/記(高松第5支部)