- 高松第9支部
『地域への感謝と社長の決断』 ~理念浸透への挑戦の始まり~2023.5.26
update.2023年07月01日
テーマ:『地域への感謝と社長の決断』 ~理念浸透への挑戦の始まり~
報告者:綾川葬祭グループ 代表取締役 伊藤 雄介氏(高松第9支部)
<会社概要>
創 業:平成20年2月20日
従業員数:80人
事業内容:葬祭業・飲食業・樹木葬霊園事業・動画制作事業
■理念は社長の確固たる想い
5月26日、綾川町の御料理綾瀬及びZoomにおいて5月例会を開催いたしました。報告者は高松第9支部の会員である㈱綾川葬祭/代表取締役の伊藤雄介氏にご報告をいただきました。
テーマは『地域への感謝と社長の決断』、報告者の選定ですが、綾川町内で葬祭事業や飲食事業を行っている伊藤氏にコロナ禍の中で選択した社長の決断、従業員・地域への想いを聞きたかったからです。
伊藤氏は警察官から、父の経営する葬祭業に転職。後に事業継承し、代表取締役に就任。その直後に大きな決断に迫られます。長年地元で親しまれてきた老舗料亭のM&A、ここが社長の原点だったと話されました。決断こそが社長の役割ですが、悩むことはなかったと報告されました。そこには、先の事業計画と理念に基づく思いに確固たる信念があったか
らです。
経営理念は『私たちは地域を想いお客様を想い地域社会に貢献できる企業を目指します』。理念を解決するにはM&Aは必然でした。想い=理念。地域に、皆様に貢献ができ、さらには自社が延びるチャンスととらえられました。
コロナ禍で学んだ自社の可能性と社員への想い、ご承知の通りコロナ禍で宴会等の予約もゼロになる中、ひたすら社員を
信じた日々。選んだ選択は、社員を信じて前に進むことでした。
社長に聞こえる声は、「社員はこの先どうなるのか?」「会社は大丈夫なのか?」しかし、伊藤氏が選んだ答えは「全員雇用を守る!!」でした。この機会を利用し、社員との面談を行い、想いを伝えました。
更には、部署替え・配置換えなどを行い、オールマイティーの社員をつくること。その裏には、他の部署の苦労や悩みを共有することで、さらにチームとして強くすることでした。
伊藤氏は、コロナ禍でも社員との会話を続け、自身も会社の成長戦略を考え、視察などを続けた結果、本来の事業である葬儀のみならず、催事にも対応できるよう事業をアップデートされました。また、新たに喫茶店を開業。地域住民の新たな憩いの場としてコミュニティの創出を実現。ペット火葬事業開始、更には「県内初」葬儀社が手掛ける大型樹木葬霊苑をオープン予定。人間が生きる上での喜び悲しみの一場面を支える、トータルライフサポート企業として成長しました。
今回の例会を通じて、理念の必要性、そして働く社員への信用と信頼関係の中、労使の関係をしっかり作っていくことの必要性を改めて感じました。伊藤氏の報告の中で「理念は社長の確固たる想い!!時代や背景が変わろうとも決して変わることなく、社員への道しるべでなければならない」とお話しされました。あららためて、理念の大切さと社長の想いで会社は成長することを学びました。
NPO法人 Naturalface 企画営業部長
大野 直樹/記(高松第9支部)