- 東讃支部
オープンファクトリーCRASSO 2023.6.9~10
update.2023年09月01日
東讃支部6月度例会は6月9・10日の2日間に渡り、オープンファクトリーイベントCRASSOを開催しました。
◆オープンファクトリーとは
オープンファクトリーは工場見学を企業側から表現したもので、自社を公開することにより、ものづくりや仕事の価値を高める取り組みです。
工場見学と聞くとビールやお菓子などの大手企業を連想しますが、オープンファクトリーは地域に根付いた地場産業を生業とする中小企業が地域ぐるみで開催するという特徴
があります。
東讃支部では地場産業である手袋(縫製業)を中心に、同友会の内外から規模や業種の異なる8社が参加しました。
◆CRASSOに込められた想い
イベント名でもある「CRASSO」はCRAFT(技工)とASSOLUTE(究極)、ASSO(エース)を組み合わせた造語で、ものづくりに取り組む職人の技術に光を当てるだけでなく、そ
の語感から「CRASHI(地域の暮らし)」を守るという意味を込めました。そのため、ものづくり企業だけではなく、地域の飲食店とも連携し、イベント期間中に限定のメニューを用意するなど地域ぐるみで取り組みました。
オープンファクトリーはきっかけに過ぎず、地域を観光コンテンツとしてまち・ひと・しごとを輝かせるファクトリーツーリズムを目指しています。
◆開催当日
イベントは秋の本開催に向けてのテスト開催の意味合いが強かったため、特に告知も行っていませんでしたが、県や市など自治体の方や同友会の会員企業、もちろん一般の方も含め約200人にご参加いただけました。
普段はなかなか見ることのできないものづくりの現場を間近で見たり、働く職人に直接質問したり、仕事の一部を体験することでものづくりの価値を再認識していただき、商品の販売に繋
がるなど大きな成果がありました。
そして何より普段は静かな工場に多くの「すごい!」という驚きの声と笑顔が溢れていたのが印象的でした。
黙々と仕事をする印象の強い職人(社員)達も自分達の仕事を評価してくれることで、回を重ねるごとに饒舌に自信を持って自分の仕事を語れるようになりました。
これこそ社員の働きがいが高まった瞬間ではないかと思います。
◆今後の展開
今後は更に地域を広げ、参加企業も増やして本年11月に第2回の開催を予定しています。
自社の価値を高めるだけでなく、社員のやりがいや地域の暮らしも高めるCRASSO。
興味を持たれた方は是非一度足を運んでみてください。お待ちしております。
タナカ印刷㈱ 代表取締役
田中英城/記(東讃支部)