6月度中讃第3支部・三豊支部合同例会

現在の㈱吉村は社員全員が会社の利益を意識し、自ら率先して行動できる企業です。2018年には「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」にも選出されました。今でこそ経営指針書を徹底的に活用し、社員さんに思いを伝えられている橋本さんですが、主婦経験の後、復職し社長に就任した当初は、父親である先代社長の独裁的経営手法や、その影響を受けた社員さんとの意識の相違に大変苦労をしていました。そんな中、２０１１年の静岡茶のセシウム事件により工場の生産ラインが停止し業績が悪化し、その立て直しのために経営指針書を作成し、指針書を「作る」だけではなく「使う」ことにこだわりました。また、業務上の会話などをわかりやすい言葉や直感的に理解できる言葉に置き換えて表現する“ひらがな経営”を実践し、「伝える」ことも努力されています。こうした「使う（実践する）」と「伝える（浸透させる）」の取り組みによって、社員さんが自ら部署単位で理念を作るなど自発的に行動できるようになり、経営的な視点を持った社員さんがどんどん増えています。
本例会では㈱吉村　代表取締役社長　橋本久美子さんに自らの経営体験談を語っていただきます。

報告者プロフィール
1982年吉村紙業株式会社（現、株式会社吉村）入社。1986年出産のため退職。約10年間の専業主婦経験の後、1998年に復職し取締役経営企画室長に就任。2005年代表取締役社長に就任。現在に至る。2016年経済産業省「はばたく中小企業300社」、2018年人を大切にする経営学会「第8回『日本でいちばん大切にしたい会社』大賞 中小企業基盤整備機構理事長賞」、2021年東京都「テレワークアワード大賞」受賞。現在、東京中小企業家同友会代表理事。

 

 

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