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東かがわの地場産業の会社を訪問してきました!!

2018年11月28日

事務局大森です。たまには真面目なブログを書いてみたいと思います。

先日、東かがわ市の引田の江本手袋(株)さんを訪問させて頂きました。



東かがわといえば“手袋産業の街”として有名ですが、現状は“手袋会社は多く存在しているが生産拠点は国外”というのが実態です。

そんな中、引田の海沿いの住宅密集地にひっそりと存在しているのが江本手袋(株)さんでした。「数ある手袋会社の中でもおもしろい会社だから訪問してみて!」と会員さんに言われ訪問させて頂きましたが、実際に会社見学やお話を聞いてみると「突き抜けた会社」の片鱗があるおもしろい会社でした。

江本手袋(株)は1939年創業の歴史ある手袋会社です。OEM製品の生産がメインの手袋会社の多くは、必然的に人件費の安い海外へ生産拠点を移していく中、江本手袋は地元で生産を続けていきました。少しづつ会社は事業縮小していきましたが、地元での生産にこだわり、昔ながらの縫子さん(地元の内職さん)の力を借りながら事業を継続していきました。

そんな江本手袋が一躍注目を浴びたのが、テレビ東京系で放送されている「和風総本家」という番組でした。番組がベネズエラ大使館からの要望で探したのが、聴覚障害などの子どもたちが白い手袋を使って歌を表現する手歌に使用する「子供用の縫い手袋」でした。番組スタッフが全国の手袋会社に連絡すると「子供用の縫い手袋」を作る技術がないと断られ続け、やっといきついたのが江本手袋でした。昔ながらの縫製技術を地元の縫子さんたちと一緒に守り続けてきたからこそ「子供用の縫い手袋」を作るという技術が江本手袋には残っていたのでした。番組の取材でわかったことが、地元の多くの手袋会社に昔ながらの縫い手袋を作る技術が残っていないという事実でした。地元での生産にこだわり、昔ながらの縫子さんという職人文化を大切にして真面目に経営してきたことで、いつの間にか他の手袋会社にはないオンリーワンの技術を持つ会社になっていたのでした。



番組の反響は思いのほか大きく、一瞬映っただけの昔生産した商品や「こんな手袋を探していたんだけど作れないか?」という問い合わせにも昔からの技術があるからこそ対応できています。



そんな江本手袋は、“佩”という自社のオリジナルブランドを立ち上げています。仕事を通じて職人を守り育て、地域の手袋づくり文化を継承することを目的にしたブランドが“佩”です。

地域の産業を守る。地域の技術を守る。地域の文化を守る。そんな使命感を持つ地域の中小企業はなんだか応援したくなりますね。

 

江本手袋株式会社

香川県東かがわ市引田2724

TEL: 0879-33-3165

URL: http://www.emoto-tebukuro.jp/index.php

 

 

私たち中小企業家同友会では、元気な企業や地域をつくり、将来を担う子供を含めた地域の皆様の幸せに貢献できるような『志』をもって、毎月様々な活動を行っております。

香川の中小企業経営者の皆様、共に学び、実践し、会社を、そして地域を元気にしていきませんか?

もちろん何もかも上手く機能している訳ではありません。

しかし、一緒に学び、時にはつまづきながらも、少しづつ元気な企業づくり、地域づくりに関わっていける運動であると思っています!

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