景況調査とアフターコロナ
2020年11月09日
同友会では11月理事会承認で皆様にアンケートの協力を頂いた景況調査分析結果が完成いたしました。
景況調査とは一年間の香川同友会会員の景気の動向を見るものです。皆様にはe-doyuにて配信するとともに香川同友会HPにもアップしておりますので御確認ください。
2019年4月~2020年3月末までのデータですので、情勢がそこから大きく変わってはいますが、傾向として出てきているのは
①借入金の増加(1~4人の会社に関しては借入金を増やすのが厳しい)
②人材不足感は変わらず高く、かつ需要の停滞も大きい。
③経営指針書の「作成した」企業では売上・利益・利益水準全てにおいて、「作成途中」「なし」の企業より数値が高く、経営指針書の作成と実践が効果を表していることがわかる。
の3つです。
こういった傾向を理解した上で、このコロナ禍により大学生の就職内定率が5年ぶりに70%を下回っており、ANAは新卒採用を中止するという事態にまで至っています。
先行きが不透明な時代ではありますが、自社の理念・10年ビジョン・中期経営方針・経営計画を見直したうえで新卒採用に踏み切ることができるのであれば是非積極的にチャレンジしていただきたい。去年まではいくら頑張っても大手ブランドに人材が吸い寄せられてしまっていましたが、今は違います。
もちろん安易に考えてもいけません。自社をまずはしっかりと分析し、現在の外部環境を景況調査のような情報等から把握して、未来に向かって先々に手を打って経営理念の実現に向かっていってほしいものです。