高校野球と中小企業
2023年08月29日
みなさんお久しぶりです。ほぼ1年に1度の登場となります事務局藤川です。
今年は冬が来るのかと思うほど記録的な猛暑が続きますがいかがお過ごしでしょうか?
私は毎年暑い暑いと嘆きながらも実は夏が大好きです。夏が来ると1年が過ぎた(始まった)と感じます。
というのも私は、先日閉会した全国高等学校野球選手権大会を見ることが1年の区切りと勝手に思っているからです。
慶応高校の107年ぶりの優勝で幕を閉じた今大会の甲子園ですが、毎年様々なドラマに目頭が熱くなっております。
今年は選手のプレースタイルも試合の運営も変化が多く、今大会が今後の高校野球が変わるターニングポイントだと感じています。
今回このテーマでブログを書こうと思ったのは、私は常々野球というスポーツは経営的に学ぶことが多いなと感じているからです。
特に高校野球の監督は中小企業の経営者と似た思考を持っている方が多くいると思っています。
今大会見事優勝を飾った慶応高校野球部のチーム理念は「エンジョイ・ベースボール」です。
これは監督がトップダウンで指示を出し、選手はそれを遂行するような組織ではなく、選手の自主性を重視し、考える野球をすること。
そのために土台を作り、選手が試行錯誤しながら自主的に取り組める雰囲気を作るのが監督の仕事だそうです。
エンジョイ・ベースボールを達成するためには勝つことが1番です。選手が自主的に考えて練習し成果を残すことが、選手の自信に繋がりチームの強さになります。
慶応高校の森林監督は選手と向き合うことで幅広い考えを理解し、選手の取り組みや試合の姿から多くの事を学んでいると仰っていました。
このチームづくりは同友会で提唱している「共に育つ」と同じ考え方だなとインタビューを聞きながら思っていました。
実際に、森林監督は「私は監督ではなくて経営者。どのように組織を回して、その中で個人の個性や強みを引き出すことができるかを考えている。」と語っています。
エンジョイ・ベースボールという理念はチーム内で全員に共有されており、そのためにポジションの違う選手それぞれが自分の強みを生かして、チームで生きるために何をすべきか。
監督はその手綱をうまく操れたからこそ今回の優勝に繋がったのではないかと私は思っています。
また、昨年初優勝し今大会準優勝の仙台育英高校の須江監督は「人を育てると言うことは、丁寧に粘り強く、相手としっかり対話し、本人の望むことを知り、そのためにどの様に明確な指標をたてるか、相手がしっかりと自己理解が進み自分の目標に向かって、自分なりに考え工夫する事ができる様に、結果を出せる様に指導する事。組織に大切なことは、単にカリスマリーダーが中心ではなく、組織を構成する一人一人が、目標や理念のもとにまとまる事ができるかだ。いかなる組織においても以心伝心なんてことは絶対にありえない。」と仰っていました。
個々が目標を持ち、人間的に成長できる集団であることが強靭な組織体制をつくるという点では会社でも全くその通りだと感じます。
でもそんなの他のチームスポーツも一緒でしょと思われるかもしれませんが、実は野球(ソフトボールも)というスポーツだけが監督が選手と同じユニフォームを着て試合に臨みます。
(とはいえ、監督が選手と同じユニフォームでなくてはならないという規定はありません。なんならスーツでも問題ありません。もしかすると今後そのようなチームもでてくるかもしれませんね)
このあたりも会社組織と関連付けやすい要因なのかなとも勝手に思っています。
チームの理念は会社の理念。チーム(会社)としてどこを目指すのかを明確にチーム内(社内)で共有する。
監督(社長)が選手(社員)の自主性を発揮させ、イキイキと目標を持って練習(仕事)に励み、その中で成果を出すことで成功体験を生み自信をつける。
毎年入学してくる新入生(新入社員)にも先輩がチームの目標を伝え、それぞれの役割を考えて組織の中で活躍する。
このような理想的な組織運営ができるチームから学ぶことはたくさんありそうですよね。
ツラツラと私の勝手な思いを書き連ねましたが、8歳から野球を始めて甲子園を見始めて今年で25年目となりました。
(ちなみに25年前の第80回大会は怪物松坂大輔が決勝でノーヒットノーランを達成した横浜高校の春夏連覇でした。)
テレビに映る高校生があまりに大きくかっこいいと思っていた頃から、いつしか選手が年下になり今では監督の発言や考えに目を凝らすようになりました。
どんなところからも経営的な学び、人間的な学びが得られるという事を改めて感じた今年の甲子園でした。
来年はどんなチームが出てきて、どこが優勝するのか。優勝監督からどんな学びを得られるのか。楽しみにしながら来年の夏を待ちたいと思います。
今年は冬が来るのかと思うほど記録的な猛暑が続きますがいかがお過ごしでしょうか?
私は毎年暑い暑いと嘆きながらも実は夏が大好きです。夏が来ると1年が過ぎた(始まった)と感じます。
というのも私は、先日閉会した全国高等学校野球選手権大会を見ることが1年の区切りと勝手に思っているからです。
慶応高校の107年ぶりの優勝で幕を閉じた今大会の甲子園ですが、毎年様々なドラマに目頭が熱くなっております。
今年は選手のプレースタイルも試合の運営も変化が多く、今大会が今後の高校野球が変わるターニングポイントだと感じています。
今回このテーマでブログを書こうと思ったのは、私は常々野球というスポーツは経営的に学ぶことが多いなと感じているからです。
特に高校野球の監督は中小企業の経営者と似た思考を持っている方が多くいると思っています。
今大会見事優勝を飾った慶応高校野球部のチーム理念は「エンジョイ・ベースボール」です。
これは監督がトップダウンで指示を出し、選手はそれを遂行するような組織ではなく、選手の自主性を重視し、考える野球をすること。
そのために土台を作り、選手が試行錯誤しながら自主的に取り組める雰囲気を作るのが監督の仕事だそうです。
エンジョイ・ベースボールを達成するためには勝つことが1番です。選手が自主的に考えて練習し成果を残すことが、選手の自信に繋がりチームの強さになります。
慶応高校の森林監督は選手と向き合うことで幅広い考えを理解し、選手の取り組みや試合の姿から多くの事を学んでいると仰っていました。
このチームづくりは同友会で提唱している「共に育つ」と同じ考え方だなとインタビューを聞きながら思っていました。
実際に、森林監督は「私は監督ではなくて経営者。どのように組織を回して、その中で個人の個性や強みを引き出すことができるかを考えている。」と語っています。
エンジョイ・ベースボールという理念はチーム内で全員に共有されており、そのためにポジションの違う選手それぞれが自分の強みを生かして、チームで生きるために何をすべきか。
監督はその手綱をうまく操れたからこそ今回の優勝に繋がったのではないかと私は思っています。
また、昨年初優勝し今大会準優勝の仙台育英高校の須江監督は「人を育てると言うことは、丁寧に粘り強く、相手としっかり対話し、本人の望むことを知り、そのためにどの様に明確な指標をたてるか、相手がしっかりと自己理解が進み自分の目標に向かって、自分なりに考え工夫する事ができる様に、結果を出せる様に指導する事。組織に大切なことは、単にカリスマリーダーが中心ではなく、組織を構成する一人一人が、目標や理念のもとにまとまる事ができるかだ。いかなる組織においても以心伝心なんてことは絶対にありえない。」と仰っていました。
個々が目標を持ち、人間的に成長できる集団であることが強靭な組織体制をつくるという点では会社でも全くその通りだと感じます。
でもそんなの他のチームスポーツも一緒でしょと思われるかもしれませんが、実は野球(ソフトボールも)というスポーツだけが監督が選手と同じユニフォームを着て試合に臨みます。
(とはいえ、監督が選手と同じユニフォームでなくてはならないという規定はありません。なんならスーツでも問題ありません。もしかすると今後そのようなチームもでてくるかもしれませんね)
このあたりも会社組織と関連付けやすい要因なのかなとも勝手に思っています。
チームの理念は会社の理念。チーム(会社)としてどこを目指すのかを明確にチーム内(社内)で共有する。
監督(社長)が選手(社員)の自主性を発揮させ、イキイキと目標を持って練習(仕事)に励み、その中で成果を出すことで成功体験を生み自信をつける。
毎年入学してくる新入生(新入社員)にも先輩がチームの目標を伝え、それぞれの役割を考えて組織の中で活躍する。
このような理想的な組織運営ができるチームから学ぶことはたくさんありそうですよね。
ツラツラと私の勝手な思いを書き連ねましたが、8歳から野球を始めて甲子園を見始めて今年で25年目となりました。
(ちなみに25年前の第80回大会は怪物松坂大輔が決勝でノーヒットノーランを達成した横浜高校の春夏連覇でした。)
テレビに映る高校生があまりに大きくかっこいいと思っていた頃から、いつしか選手が年下になり今では監督の発言や考えに目を凝らすようになりました。
どんなところからも経営的な学び、人間的な学びが得られるという事を改めて感じた今年の甲子園でした。
来年はどんなチームが出てきて、どこが優勝するのか。優勝監督からどんな学びを得られるのか。楽しみにしながら来年の夏を待ちたいと思います。