採用活動のスタンダードって!?
2024年01月19日
事務局久保です。
共同求人委員会を担当するようになり、企業の皆さんと「採用活動」についてのお話を伺う機会が増えてきました。
コロナ中は少し中小企業に追い風だった採用市場も、今や激しい向かい風が吹き続けています
「採用が出来なくてオープンできない」「業務依頼は多数あるけど、人員不足でお断りしている」なんてケースも何度も伺います
そんな中でも、最大のチャンスともいえる大学生の新卒採用を考えている企業は、3月の企業説明会等のスタートに向けての準備を進めている段階だと思います。
が、
一昨日の日経新聞から衝撃的なニュースが
2025年春卒業予定の大学生・大学院生の1月1日時点の就職内定率が23.6%って
めちゃくちゃ早まってる・・・どこまで早まるのか・・・?
すでに、大学生の就職活動で「なくてはならないもの」が、合同企業説明会への参加→インターンシップの参加に変化しています。
その夏や冬に実施するインターンシップからの流れで内定の早期化が始まってしまっているのでしょう。
欧米では既に20年前から当たり前になっていた有給のインターンシップが今日本でも少しずつ出てきています。
日本でも、専門的な学科でははほとんど「実習」(≒インターンシップ)が授業で組み込まれていて、就職活動を始めるよりも
前から、実際に専門的に学んだことをどう生かしたら仕事になるのか?を現場で体感する機会が何度もあり、
それをきっかけに卒業後の就職につながるというケースは多くありましたが、それがすべての学科に浸透していくというイメージでしょうか?
近年の動きをみると、そもそも進学先を選択する時点で、その後のライフプランが設計されているか否かが自分がやりたい仕事に出会えるかどうかの分岐点になる欧米方式が
もっともっと浸透してくるのでは!?と感じます。
新卒に即戦力を求めず、可能性と間口を広くし、入社後に育成するという、企業と学生両方に一見メリットのように感じる一括採用システムですが、
多様性と企業の独自性が大切にされる今の時代に本当にあっているのかな!?と疑問も・・・・。
そもそも日本の就職のスタイル自体に限界が来ているのかなって個人的には感じるところがあります。
大学生は貴重な大学生という時間で目一杯学び・楽しんでほしいし、大学時代が自分の将来をしっかり考えられる時間になるのがベストかなと個人的には感じたり。
海外のように、入学時の学部学科にとらわれず、途中で専攻を変えたり増やしたりも当たり前になっていいし、そうなると「どの大学に入学したか?」
よりも、「大学で何を学んで卒業したか?」が重要視されてくると思うし、そうなったら、ミスマッチのない業種・業界・企業への就職で早くから活躍していく道も期待できる気が。
文化を変えるって相当大変だけど、「20年遅れで欧米のスタイルを取り入れる日本」ではなく、「他の良さも取り入れた先進的な日本のスタイル」を確立していくしか残された道はないかも